屋根の経年劣化について

屋根は雨風や太陽の光、熱など、天候による台風の被害などにより突発的な被害を受けたり、経年劣化はもちろん、補修を検討しなくてはならない場合も多くあります。
屋根の劣化を放置すると、そのまま雨漏りのリスクに繋がります。
屋根の劣化サインを見逃さず、起こりやすいトラブルや必要な劣化状況に応じた補修方法などを説明します。
屋根の経年劣化による屋根補修を検討されている方、お困りの方はぜひご覧ください。

屋根の経年劣化する原因

太陽の紫外線、雨風、台風、地震、コケ、カビ、サビ、衝撃を受けて割れるなど屋根は常にこれらの環境にさらされているので、経年劣化はどうしてもさけられません。
経年劣化を放置したままにしておくと傷んだ部分から雨水が浸入してきたり、屋根材全体の劣化を進行させてしまい、建物の内部に浸入し雨漏りが発生してしまいます。
そうなると、建物全体の耐用年数を下げてしまい、いざ修理しようとしても大掛かりな修理工事が必要になります。

屋根材の経年劣化のスピード

屋根材には大きく分けると次のような種類があり、それぞれの劣化サインは違います。

・瓦の場合
日本家屋によく見られる瓦は半世紀以上の耐久性があると言われるほど長持ちするため屋根材自体の劣化は生じにくいですが、屋根と屋根の隙間を埋めるのに使われる漆喰部分に劣化が生じたり、強風や飛散物の影響でズレたり欠けたり、瓦より先に落ちてしまうこともあります。

・スレート屋根の場合
最も使われることが多く、屋根塗装が必要なスレート屋根は、20~30年前後の耐久性と言われています。
経年劣化により、色褪せてしまったり、防水性を失ってコケが生えたり、もろくなってひび割れや欠けといった症状が出てきたり、10年に一度のペースで塗装が必要にもなります。

・ガルバリウム鋼板や金属屋根の場合
ガルバリウムはサビにくい素材として有名で適切なメンテナンスが行われていると基本的にメンテナンスフリーと言われています。
しかし、傷が入ってしまうと、塗膜が剥がれ、防水性を失ってしまうとそこからサビて劣化が進行すると、腐食してボロボロになってしまいますので、そのような状態が見られるなら、早めの補修が必要です。

経年劣化した屋根の対策

経年劣化に対応する対策で最も大切なことは、定期的なメンテナンスです。
このメンテナンスはそれぞれの屋根材ごとに必要なことも異なります。

・瓦の場合
瓦そのものにメンテナンスは必要ありませんが、台風や風の影響で瓦が吹き飛んでいたり、割れていたらもちろん取り替え、元に戻します。
瓦と瓦の間を塞ぐ漆喰が欠けてしまい土が見えている場合には、漆喰の補修が必要です。

・スレート屋根の場合
スレート屋根の経年劣化対策は、塗装です。
塗装しなおすだけで見た目がきれいになるだけではなく、スレート屋根が本来持っている防水性能も復活します。
しかし、劣化が進行し腐食してボロボロになっていたら、塗装ができなくなります。
この場合は、葺き替えなど大掛かりな屋根修理工事が必要になることもあるので、経年劣化が進む前にメンテナンスをやっておくことが大切になります。

・ガルバリウム鋼板や金属屋根の場合
金属屋根は傷がない限りメンテナンスは不要です。
でも、傷が入ってしまうと、そこから錆びて穴が開くことがあり、雨漏りが発生する可能性があるので、塗装などを行なってサビが進行する前に修復するのがおすすめです。


経年劣化自体は、屋根が外の様々な環境にさらされている以上避けられませんが、定期的なメンテナンスを行なえば、その劣化の影響や進行を最小限に抑えられますので、経年劣化を防ぐには、定期的なメンテナンスが大切です。